「龍平が“お父さんと会ってるかなあ?”なんていっていたんです。芳雄さんの棺を龍平が担ぐ姿を見たときには、グッとくるものがありました」
7月19日、上行結腸がんによる肺炎のために亡くなった原田芳雄さん(享年71)について、女優・松田美由紀(49)は目を細め、ときおり愛おしむように話し始めた。
生前、原田さんと美由紀は血縁以上に濃い家族ぐるみでの交遊を深めた間柄だった。美由紀がいう“お父さん”とは、長男・松田龍平(28)、次男・松田翔太(25)の父であり、亡き夫・松田優作さん(享年39)のことだ。原田さんは、亡くなる数日前、病床でこんなうわごとを口にしていたという。
「亡くなった後に聞いたんですけど、“あぁ、優作が迎えにきた”と話していたみたいです。“優作が迎えにきたのか? おれはまだ死んでないのか?”って。だからみんなで、“お願い、優作。まだ迎えにこないで。まだ迎えにきたらダメ”と」(美由紀)
死の淵にいる原田さんの脳裏に浮かぶほど、優作さんと原田さんの友情は厚いものだった。
※女性セブン2011年8月11日号