バラエティーなどで引っ張りだこのお笑い芸人・椿鬼奴(39)。お笑い芸人になるまではフリーターやOLなど職を転々。ブレイクしたのは2年前で、それまでは自分で家賃も払えなかった。そんな彼女を母は、何もいわずに見守ってくれたという。いまもふたり暮らしを続ける母への思いを語った。
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お笑いには母はあんまり興味がないみたいです。普段はFMのJ-WAVE聴いて、DVDを借りて映画見てますね。下ネタもキライ。ある意味、品がいいモダンな女性なんです。いつだったか、ライブのチラシに映画『シカゴ』のコスプレした超ミニスカートの写真を載せたら「イヤらしいネタをやってるんじゃないでしょうね」といわれたけど、仕事でいわれたのはそれぐらい。テレビは、たまに見てくれてるようですけどね。
2年前までは2Kの木造アパートで母とふたり暮らし。狭くて、洗面所もないので台所のシンクで顔も洗うんです。バイト時代はお金入れていたけど、お笑いをやるようになってからは家賃も母が黙って払ってくれていましたね。
お金を渡せるようになったのは1、2年前からです。都内に移って少しだけ広いマンションになり、洗面所もつきました。でも炊飯器はないんです。私も母も、朝はパン食だし、夕食もビールにおかずだから、お米を炊かない。よくお袋の味っていうけど、それも特にない。ただ、小さなときからレンコンのはさみ揚げが好きで、誕生日に作ってくれましたね。最近では、逆に私が母の誕生日に焼き肉屋さんに連れて行ってあげると、喜んでくれます。
そんな母とは顔も性格も違うけれど、パチンコとお酒好きなところは似てます。もちろん、母は朝まで飲むことはないけれど。以前はたまに母とパチンコ店で偶然、隣同士になることもありました。負け込んでいると母から「あの台がいいんじゃない」とアドバイスもらったり。母のほうが立ち回りもうまくて、人生もパチンコも上手みたい。家のことも掃除だって全部任せっぱなし。いまも昔も母の存在にすごく助けられていますね。いつか、温泉でも連れて行ってあげたいですね。
※女性セブン2011年8月11日号