この夏は、商業都市・大阪に注目しているという流通ジャーナリストの金子哲雄氏が、おいしい店の見分け方など、ちょっとしたナニワ観光のコツを教えてくれた。
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雑誌の仕事で大阪の鶴橋に行ってきました。JR環状線の鶴橋駅のホームに降りるだけで焼肉の香りが漂ってくる、そんな大衆的な町です。
駅ナカが面白いんです。改札を抜けると、すぐそこは庶民的な店。改札直結なんて超合理的で、実に大阪らしい。駅ナカといえば昨今こじゃれた店が多い中、ここは昔ながらの商店ばかり。梅田やナンバの都会的な大阪もいいですが、この昭和の香り漂う鶴橋の観光バリューも、かなり高いと思います。
駅を出ると焼肉店が何十軒と集積した商店街です。競争が激しいから、各店に得意分野がある。サムゲタンだったりホルモンだったり。足の運び甲斐があります。大阪では、円広志さん、板東英二さん、トミーズ雅さんのサインがある店は、おいしいんですよね。
秋葉原の電気街や神田神保町の古本屋街もそうですが、何かに特化している町って面白いんですよ。こういう“特化型商店街”だけが、今後日本で「商店街」として生き残れるんです。
※女性セブン2011年8月11日号