1等・前後賞合わせて3億円が当たる『サマージャンボ宝くじ』と、1等2000万円の当せん確率が史上最高の『2000万サマー』の抽せん日まで、あとわずか。運命の抽せん日(8月9日)を心待ちにしている人も多いはず。本当に宝くじが当たり、億万長者になったらどんな使い道を考えているのか、都内の宝くじ売り場に並んだ人に聞いてみたところ、こんな回答が。
「宝くじを買うのは初めてです。なんとなく運試し的な感じで、2000万サマーを5枚買いました。もし当たったら? いまはバーテンの修業中なので、ひとまず貯金して、いくらかは牛のオーナー制度とか利回りのよさそうな投資を探して預け、当面は賞金が減らないように暮らします。あとは、将来、自分の店をオープンするときの資金にします」(25才・バーテンダー・男性)
当たったらまず貯金――というのは、そもそも“億の金”の使い道などそうそう思いつかないことの裏返しだろう。宝くじで100万円以上の高額当せん者へのアンケートをまとめた「宝くじ高額当選者白書」(昨年度版)でも、使い道の1位は当然のように「貯蓄」(44.5%)。2位「借入金の返済」(20.9%)、3位「土地・住宅の改築や購入」(17.4%)と、涙ぐましいまでの現実的希望が並んでいるが、昨年、初めて4位に「家族サービス・親孝行」(14.5%)がランクインしている。実際、こんな使い道を考えているという人もいた。
「家が近所なので、二子玉川の宝くじ売り場でサマージャンボを10枚連番で買いました。もしも3億円当たったら、半分は両親にあげようと思います。高齢の父は小さい会社をやってるんですが、不況で大変。私は結婚して家庭もあるので後を継ぐわけにいきません。なかなか銀行からお金が借りられず、借金があるから会社をたたむにたためないっていつも嘆いているので…。当たったら半分父にあげて、あとは私の家族でちょっと贅沢したいです」(42才・主婦)
「家族サービス・親孝行」といっても、ハートフルなプレゼントというより、ほろ苦い現実感が迫ってくるのだった。
※女性セブン2011年8月11日号