モノを大切にすることは良いことではあるものの、不要なモノをわざわざ外から持ってきては自宅に保管する夫(48才・ビル管理会社勤務)に妻のTさん(45才・洋菓子店でパート)はあきれ顔だ。Tさんの愚痴を聞いてみよう。
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大きなものは洋服ダンス、ベッド、ドレッサーにテーブル。それと、掃除機に電子レンジに、家電は買ったものってあんまりないかも。ほとんどが知り合いからのもらいもの。うちのダンナは別名“もらいや”。知り合いが引っ越しすると聞くと、「いらないものがあるのか。それなら、オレが“処分”してやるから」といって、わざわざ車で取りに行く。
職場からも、ありとあらゆるものを持ち帰ってくる。職場に「エココーナー」なるものを勝手に作って、いらなくなったものを各自が“放出”して、必要な人が持っていくというシステムを考えたらしい。
でも、これも夫にとっては“シカケ”みたいなもの。最初に手を伸ばすのはダンナよ。
台所用品とか、使いかけの化粧品は、助かることもあるけど、会社の歓送迎会で使った女装用のカツラとか、巨大サイズのメイド服とか「いったい何に使うの?」というものまで、喜々として持ち帰ってくるからたまらない。狭いわが家は、押し入れまでパンパン。
それで半年に一度はダンナに隠れて大量に捨てるんだけれど、つい先日、とんでもないことが発覚したの。ダンナってば、小遣いから月5000円も出して、貸しロッカールームを借りてたのよ。そこで職場の同僚からもらったいろんなものを“囲っていた”ってワケ。お金を払ってまで、不要品をためこむって、意味わかんない。
※女性セブン 2011年8月11日号