投資情報サイト「東京IPO」の編集長を務めるフィナンテック取締役の西堀敬氏が、これから「上がる株」として注目しているのは「ヤーマン」(東証2部・6630)だという。
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脱毛器、美顔器、化粧品、空気清浄器などの開発、製造、販売を手掛けるヤーマンは、2011年4月期において4期連続増収増益、過去最高益の更新を達成。2012年4月期も2桁増収増益を見込み、業績はまさに拡大基調にある。にもかかわらず、前期実績PBR(株価純資産倍率)は1倍割れ、今期予想PER(株価収益率)は5倍程度と割安感が顕著だ。
同社が主戦場としている美容家電関連(脱毛器と美顔器)市場は、前年比で15%程度の伸びとなっている。中でも、同社は高い独自技術を背景に販売拡大を続け、「モバイル美顔器」でのシェアは約4割、「脱毛器」ではシェア6~7割を占めるに至っている。特に今夏は節電の影響で女性も薄着になる機会が増えるため、脱毛器のニーズはさらに高まるとみられる。今後も、市場拡大のメリットをマーケットリーダーとして享受していくだろう。
TV通販も『プラチナゲルマローラー』の大ヒットなどで堅調。売れ筋の商品カテゴリーも年々増えている。非常に業績安定感が強いビジネスモデルといえ、ディフェンシブ性の高い内需株として見直される可能性が高いと見る。
※マネーポスト2011年9月号