「消費税に所得税、酒税、たばこ税、それから宝くじなどの“射幸税”や携帯電話の電波利用料の税金…来年からは大増税がやってきて、庶民の生活を直撃することになりそうです」
こう危機感を募らせるのは、8月1日に『震災後を生き抜く マネーの鉄則』(小学館101新書)を上梓した、経済評論家の森永卓郎さん(54)だ。そんな大増税の時代を生き抜くために、森永さんが教えるマネーの鉄則とは?
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【ずぼらな人こそ固定費を減らせ】
毎月必ず支払わなくてはいけない電気代や水道代などの光熱費や携帯電話料金といった固定費。一度見直せばその節約効果は絶大です。例えば、電気代は電気会社との契約アンペア数に比例し、基本料金が上がっていきます。多くの家庭は40Aで契約していますが、ブレーカーが落ちた経験がないなら30Aに下げてみてはどうでしょうか。
それだけで基本料金は月270円も下がります。30Aでもエアコンや冷蔵庫、テレビなどは普通に使えます。同時に電子レンジやドライヤー、パソコンなどを複数使わないよう気をつければブレーカーが落ちることは滅多にありません。この節約をたかが270円とあなどってはいけません。1年なら3240円、30年続ければ10万円近くにもなり、海外旅行に行けるくらいの金額になるのです。
※女性セブン2011年8月18日号