年齢を重ねれば体も加齢によって変化が生じるのは当然のこと。年齢とともに太りやすくなる。その原因をアーテイジ虎ノ門クリニック院長・栄養代謝研究所所長で医学博士の内山明好さんはこう説明する。
「大きな理由のひとつは、加齢によって細胞の活性も落ち、筋肉量も減ってくるので代謝が落ちることです。基礎代謝が落ち、眠っている間にも消費しているカロリーも減りますから、若いときと同じ食事量ではエネルギー過剰になって、脂肪として蓄積されます。しかし、代謝が減っているのにもかかわらず、食べすぎている人も多いですね。
また、40代くらいになると運動不足になりがちです。運動というと激しいエクササイズなどを想像しがちですが、歩く距離を増やす、ストレッチをするといったことだけでも筋肉を維持するのには役立ちます」
さらに、アラフォーに限った話ではないが、チョコレートやケーキなどの甘いものは依存症になりやすく、痩せられない一因だという。
「甘いものを食べると脳内は、ドーパミンなど脳が気持ちよいと感じたときに出る物質により、その行動を習慣づける部位が活性化されるのです。甘いものに限らず、40代になったら基礎代謝の減少に合わせて食生活も見直す必要があります。伝統的な日本食がおすすめで、抗酸化物質や食物繊維が豊富な野菜類や豆類は不足しがちなので積極的に摂りましょう」(内山さん)
※女性セブン2011年8月18日号