熱中症の治療を受けるペットが、やはり猛暑だった昨年に比べ2割も多いという今夏。 熱中症はじつは屋外より、屋内や車内にいるときのほうが起こりやすいので要注意だ。
「室内の温度が35度以上になり、長時間そこにいると、犬や猫は死ぬ危険性が出てきます。マンションのような密閉された空間では昼間はかなりの温度になるので、エアコンをつけずに外出して、帰宅したら犬や猫が死んでいたというケースもあります。室内の温度管理と水分補給には、充分注意してください」(広尾動物病院の村中志朗院長)
ペットを留守番させて外出する場合は、どうしたらいいのだろうか。
「基本的にはエアコンは必須です。外出時などもエアコンのタイマーなどを利用して、いちばん暑い時間を乗り切れるように工夫することが必要です」(赤坂動物病院の柴内晶子副院長)
ペットを連れて車で買い物などに行く場合も、車内に閉じ込められたペットが熱中症になるケースが増えているという。
「炎天下でクーラーが切れると、5分ほどで車内の温度は50度近くまで上昇します。小型犬ならわずかな時間で熱中症になってしまいます」(村中院長)
※女性セブン2011年8月18日号