どこかで聞いたことのある名前だと思ったら、あの「のりピー」の大学だった――群馬県高崎市にある創造学園大学が7月28日、県警の“ガサ入れ”を受けた。学長(63)が、知人から預かった甲冑などの古美術品を無断で売却した横領容疑での捜査である。
スキャンダルは今回が初めてではない。2009年には、2002~2004年度の財務書類の金額が、文科省と県に出された書類で大きく異なることが発覚。以降、国と県からの補助金が打ち切られ、財政難に陥った。教職員への給与支払いも遅れ、入学希望者も定員割れ続き。今回ガサ入れの対象となった無断売却も、資金難が背景にあると見られている。
この大学を一躍有名にした酒井法子(40)は救世主的な存在だったわけだが、そののりピーにも“良からぬ噂”がある。「ほとんど学校に来ていない」(大学関係者)というのである。
酒井は「eラーニング」と呼ばれる通信教育制度を利用しており、インターネットによる在宅授業がほとんどを占めている。
ただし決められた期間内に、年に1~2週間ほど高崎か東京の校舎に通い、「スクーリング」と呼ばれる講義を受ける必要がある。前出の大学関係者がいう。
「彼女の姿を見かけないんです。全124単位のうち64単位は、実際に大学で講義を受けて取得しなければならない。次回の登校は9月10日からの予定ですが、これに出席しないと卒業も危なくなってくる。まァ、こんな大学ですから通っても仕方がないと見捨てられたのかもしれませんが(苦笑い)」
創造学園大学に酒井の通学状況を問うと、「個人情報なのでお答えできない。ただ一生懸命勉強されています。スクーリングにも通っている」(広報担当)とのことだ。
※週刊ポスト2011年8月19・26日号