「消費税に所得税、酒税、たばこ税、それから宝くじなどの“射幸税”や携帯電話の電波利用料の税金‥‥来年からは大増税がやってきて、庶民の生活を直撃することになりそうです」――こう危機感を募らせるのは、8月1日に『震災後を生き抜く マネーの鉄則』(小学館101新書)を上梓した、経済評論家の森永卓郎さん(54)だ。そんな森永さんは“断捨離はNG”だという。その理由を、解説してくれた。
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いま世の中は“捨てるブーム”です。モノを捨て、モノを持たない生き方をすすめる『断捨離』が流行語となっていますが、私は、アンチ断捨離です(笑い)。お金を貯めたいなら、もらえるものはもらっておきましょう。「こんなものいらないや」と感じても、とにかくもらってとっておくのです。
それが後々どんなふうに役立つかはわかりませんし、本当に不要なら別の人にあげることもできます。先日、私は日本公演のPRでラジオ番組に出演していた(米ロックバンドの)『ザ・ベンチャーズ』に挨拶に行ったのですが、メンバーにもらいもののお菓子を渡しました。
すると、日本のお菓子が珍しかったのかとても喜んでくれて、お礼にたくさんのピックをもらうことができました。自分にはいらないものでも、他の人にとっては必要なものかもしれません。捨てずにあげる習慣をつければ、あなただってわらしべ長者になれるのです。
※女性セブン2011年8月18日号