数多くの防災マニュアル本があるけれど、想定外の巨大地震に対しては役に立たないことも少なくない。また、もしもの時のためにある防災グッズも、必ずしも役立つわけでもないという。
たとえば、防災グッズには必ずといっていいほどはいっている乾パン。被災地では乾パンで空腹を満たした人もいるが、こんな意見も。
「乾パンは硬いしパサパサで、食べ慣れないから、水がないとなかなか喉を通らなくて……。その水が不足しているので苦労しました。カロリーメイトやレトルトのおかゆがあればよかった」(40代・宮城・仙台市・女性)
また、視力の弱い人にとっては、メガネやコンタクトレンズの問題も大きい。「逃げている途中でメガネが壊れてしまった」(50代・南三陸町・男性)や「コンタクトの替えがなくて困った」(30代・仙台市・女性)という声も少なくない。
しかしながら、被災直後は新しいメガネやコンタクトを入手するのも難しく、「保存液がなくコンタクトのケアができないので、被災直後はレーシックをやっておけばよかったなと後悔しました」(40代・気仙沼市・女性)との意見も。
※女性セブン2011年8月25日・9月1日号