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三菱銀行人質事件 犯人射殺までの42時間視聴率42.3%

放送開始から58年、2011年7月24日にアナログ放送が終了し、テレビはひとつの時代を終えた。シリーズ「あの頃のテレビはすごかった」――ここでは昭和54年1月26日~28日に起こった三菱銀行人質事件で繰り広げられた42時間の報道合戦を振り返ろう。

白昼堂々、三菱銀行北畠支店に猟銃を持った男が押し入り、40人以上を人質に立てこもった。銀行建物はすぐに機動隊を含め1000人以上の警察官が取り巻いた。

NHK、毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビの5局が事件発生直後の現場から一斉に中継。テレビの速報性を世に知らしめる事件となった。翌日は土曜日で、会社や学校から帰った人たちはテレビにかじりついた。事件発生から特殊部隊の突入、犯人射殺まで42時間。一部始終を中継したNHKの視聴率は42.3%だった。

※週刊ポスト2011年8月19・26日号

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