放送開始から58年、2011年7月24日にアナログ放送が終了し、テレビはひとつの時代を終えた。シリーズ「あの頃のテレビはすごかった」――ここでは平成7年、全ワイドショーが一色になったオウム真理教事件を振り返ろう。
3月20日に発生した地下鉄サリン事件をきっかけに教団幹部が次々と逮捕され、5月には教祖・麻原彰晃も逮捕。一連の事件についてテレビ報道は加熱を極め、最盛期にはワイドショーの1週間のオウム関連放送時間は各局とも40~50時間、芸能情報そっちのけで連日報じられた。
また、4月17日に放送された日本テレビの『オウム真理教の世界戦略とサリン事件の謎』は民放報道番組としては異例の36.4%の視聴率をたたき出した。
※週刊ポスト2011年8月19・26日号