韓国・インチョンにあるプピョンアートセンター。7月16日にここでチャン・グンソク(24)主演映画『きみはペット』の公開撮影会が行われた。あいにくの大雨のなか、日本から720人ものファンが彼の姿をひと目見ようと海を越えて集まった。
颯爽と登場したグンソクはいつものように投げキッス。それから片足をピョンと後ろに蹴りあげる“らしい”ポーズを披露した。その後の記者会見。「ワクワクデスネー」などの日本語を交えて軽快にトークを展開したグンソクだが、圧倒的な人気への感想を聞かれると一瞬、神妙な面持ちになった。
「今回、自分の人気は不思議と思ってもいます。でもいまは映画に集中したいです」
これだけのフィーバーを目の当たりにしながら、やはりどこか孤独で不安な様子を見せたのだった。
嵐のような第二次韓流ブームが日本を席巻している。そのど真ん中に立つのがグンソクだ。2010年夏、日本で放送されたドラマ『美男<イケメン>ですね』(フジテレビ『韓流α』。以下、『美男ですね』)の大ヒット以来、その人気は増すばかりだ。7月27日に2冊同時に発売された初の公式写真集はオリコンランキングの1位、2位を独占。これは日本で発売された男性の写真集で集計開始以来の快挙となった。
4月に発売されたデビューシングルはオリコン初登場1位を記録。女性誌の表紙には毎号「グンソク」の見出しが躍り、7月1日から始めたツイッターは5万人以上がフォローしている。
しかし彼は、母国では決して栄光の道を歩んできたわけではない。現地の韓国人に聞くと、意外なほどグンソクの評価は低かった。
「子役だったので昔から名前を知ってはいますけどね…」(ソウル市在住・35才女性)
「日本での人気が信じられない。若い子には一部で人気があるみたいだけど、大騒ぎする俳優じゃないよ」(ソウル市在住・41才男性)
事実、老舗韓流雑誌『HOT CHILIPAPER』が発表した「2010年を牽引する10人」にはコン・ユ(32)やイ・ミンギ(26)が名を連ねるなか、グンソクの名前は挙がっていない。
※女性セブン2011年8月25日・9月1日号