放送開始から58年、2011年7月24日にアナログ放送が終了し、テレビはひとつの時代を終えた。シリーズ「あの頃のテレビはすごかった」――ここでは昭和64年1月7日、昭和天皇崩御のときのことを振り返ろう。
昭和天皇崩御の瞬間からテレビは一斉に自粛モードに突入。40時間以上もCMなしの放送を続けた民放もあった。
そんな中進められた改元の作業。識者から提出されたいくつかの候補を数時間かけて検討し、8日の14時36分、小渕官房長官によって新元号『平成』が発表された。平日の昼間にもかかわらず、視聴率は各局の合計で58.1%、国民の半分はこの瞬間を目撃した計算になる。
※週刊ポスト2011年8月19・26日号