人と人に相性があるように、人とお金にも相性があるという。お金と好相性で縁があるのはどんな人なのだろうか。
「プラス思考で、自分は運がいいと思い、行動している人です」と語るのは、精神科医の和田秀樹さん。アメリカの精神医学界における「認知療法」ではものの見方(認知)が人に強い影響を与えると考えられ、常に「自分は運がいい」と考える人には幸運に恵まれる好循環が起こるという。つまり、プラス思考が、幸運もお金も自然に集めるのだ。
例えば、給料日まで残り3万円になったら、「もう3万円しかない」と考えるか、「まだ3万円ある」と考えるか。前者の考えだと、食事の誘いを断るなど、支出を極力抑え、結局1万円しか使わないかもしれない。だが、
「お金がないからとケチケチすると、人づきあいも悪くなり、お金のかかる資格取得などのスキルアップも考えなくなる。長いスパンで考えれば最初に少しお金をかけてでも、資格を得たほうが、あとでお金がはいってくる可能性があります。お金を使わないと、世界がどんどん狭くなり、ますますお金がまわらない悪循環に陥ります」(和田さん)
「まだ3万円ある」と考えなしに湯水のように使うのは考えものだが、残りの期間を心の余裕を持って過ごすことが大切だ。ないならないで食事の誘いに「ピンチだから、安い店で割り勘に」といえれば、支出は抑えられるだけでなく、おごってもらえるかもしれない。
金運を高めるために気をつけるべき3つの習慣を和田さんに教えてもらった。
●がんばった自分にささやかなごほうび!
仕事などの区切りがついたら、小さなものでいいので成功報酬を与えると、達成感から目標に向けてのやる気にもつながる。
●失敗は素直に反省し、改善策を考える
自分のことはもちろん、たとえば子供が悪い点を取ってきても叱らず、答案をきちんと見て何が原因かいっしょになって考えること。
●長所を探して自分を魅力的に見せる
他人に対しては「隣の芝生は青い」というように良い面が見え、自分に関しては欠点ばかりが目につくものだが、欠点を克服するより、長所を積極的にアピールすれば、魅力的で好かれる人となり、自然に運が集まる。
金運は気持ち次第で高まる。プラス思考で赤い糸をひき寄せましょう!
※女性セブン2011年8月25日・9月1日号