「持ちつけないお金を持つと人間、変わるというけれど、うちの夫を変えたのは持ちつけない趣味」――そう語るのは滋賀県在住のNさん(51才)。Nさんは、「釣り」を趣味にした夫(55才)の釣りバカっぷりに、だんだんうんざりしてきている。
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忘れもしない。4年前の私の誕生日に「鯛を釣ってきてやる」といって、職場の同僚と海釣りに出かけたらヒット! ビギナーズラックでベテランより大きな真鯛を釣り上げてプレゼントしてくれました。
それからですよ。週末になると、早朝どころか、午前3時、早いときは2時に飛び起きて釣りに出かけています。
釣り船をチャーターする仲間がいるらしく「ひとり抜けたら船代の負担が重くなる」といって、熱があっても出かけて行くんですよ。
私は釣りのことはよくわからないし、キッカケがキッカケだから、最初のころは応援してたんです。それで夫は調子に乗ったんですね…。
釣れなかった日は、暗~い表情して帰ってくると、ほとんどしゃべらない。家の中が、どんよりしちゃうの。で、私に当たるのよ。うっかり「どうだった?」なんて聞こうものなら「何年、夫婦やってんだ。顔見たらわかるだろ!」って。
※女性セブン2011年8月25日・9月1日号