日本人の3人にひとりが悩んでいるといわれる痔。女性にとって「専門医」を受診するのは「恥ずかしい」「ちょっと怖い」という声も。そこで、痔の治療のエキスパートである日本大腸肛門病学会認定大腸肛門病専門医の岩垂純一さんに、痔にならないための注意点を聞いた。「 」内は岩垂さんの意見だ。
●トイレでいきまない! とくに“便秘”にご用心
「トイレではいきみすぎに注意。3分以内を限度とし、再び便意を感じたときに行くように習慣づけて。また、日ごろから海藻や豆類、きのこ類など、食物繊維の多い食材を摂るようにしましょう」
●肛門に負担や刺激が…。下痢にも注意して
「激しい勢いで出る下痢便は、肛門に負担がかかり、痔核や裂肛、細菌感染を起こす原因に。夏場は冷たいものの飲みすぎに注意しましょう」
●座りっぱなし、立ちっぱなし同じ姿勢で長時間いない
「立ちっぱなしだけでなく、長時間のドライブなど座りっぱなしでも血行が悪くなります。ときどき軽い体操などで血行をよくしましょう」
●暴飲暴食はお尻に負担! お酒&辛いものはほどほどに
「暴飲暴食は腸の動きが悪くなる原因に。とくにお酒、からしやコショウなどの香辛料は肛門を刺激しやすいため、アルコールや刺激物はほどほどにしましょう」
※女性セブン2011年8月25日・9月1日号