2010年、日本でお昼の時間帯に放送された韓国ドラマ『美男<イケメン>ですね』がヒット。Sキャラ全開のチャン・グンソクに日本中の女性たちは夢中になり、同時間帯のワイドショーを抜いて視聴率1位となった。
韓流好きで知られるタレントの大沢あかね(25)がいちばん好きなのもこの作品だ。
「日本での初回放送でテギョンを見て、“この目力の人は誰なんだろう”とビビビと来ましたね。逃げたミナムをテギョンが車で迎えに来て、“オレだけ見ろ!”というシーンが大好きなんです。彼がいうから画になるワンシーンになったんだと思います」
大沢は彼のどこに惹かれたのだろうか。
「グンソクさんを見たのは『美男ですね』が初めてなんですけど、その後気になってグンソクさんの作品を見てみると、いろいろな役柄があったんです。振り幅が広く、見るたびにいろいろな顔を持っていて、カメレオンみたいなところがすばらしい」
『美男ですね』はドラマ終了後に再放送を求める1万通以上もの手紙がテレビ局に届いた。
2011年6月27日。そんな熱がヒートアップするなか、グンソクが来日した。記者会見やファンミでは終始笑顔を浮かべながら、「オレはスーパースターだ!」「ベッドのなかで天国に連れていってやる」などの“オレ様発言”を連発、テギョンファンをグンソクファンへと変えていった。
フィーバーは日本全国に広がり、来日中のグンソクをワイドショーだけでなく、男性週刊誌までが追いかけるなど社会現象になった。ファンミーティングでMCを務めるなど、グンソクと親交が深いラジオDJの古家正亨さんは、そんなグンソク人気をこう考えている。
「いまの彼は韓流スターだから人気なのではなく、“チャン・グンソク”というブランドで売れていると思います。容姿が韓国っぽくなく、日本人の好きな顔。美形だけどかわいくてまるで少女マンガから出てきたような男性像。そして超ナルシストな性格も、少女マンガっぽいですよね。多くの女性たちが“こんな男性いないだろうなぁ”と理想や憧れを抱いてきた少女マンガのキャラを、グンソクが現実にしてしまったんです」
※女性セブン2011年8月25日・9月1日号