クラスにひとりはいたのではないだろうか、いわゆる“見える子”が。つまり、幽霊を見ることができる霊感のある子のことだ。AKB48をひとつのクラスとして見ると、霊感のある者、もしくは霊体験をしたことがある者が非常に多い。
「増田有華は、自宅で何度も霊を目撃しているそうですし、佐藤夏希は、テレビ番組の企画で廃墟ビルに潜入した際、敷地内で撮影した写真を見ると、自分の背後に不気味な手が写り込んでいたそうです。AKBメンバーの間では、こうした心霊体験のエピソードがかなりありますよ」(ある放送作家)
そして、もっとも恐ろしい体験をしているのが、高橋みなみ(20)だ。「まだAKBがブレイクする前の話で、古参ファンの間でも知られているのですが、AKB48劇場に謎の“赤いレインコートの女”が出たというものです」(前出・放送作家)
高橋が以前、テレビ番組で語ったエピソードを紹介しよう。
ライブ本番前、時間を持て余していたメンバーたちと、かくれんぼをすることになった高橋。鬼の役になったため、ひと気のない劇場内に散らばったメンバーたちを探し回った。ステージの上でメンバーを探していると、背後に人の気配を感じた。そこにいたのは、そんなところにいるはずのない赤いレインコートを着たびしょ濡れの女。
その後、彼女は自分の体験をメンバーたちに話したのだが、誰も信じてはくれなかったという。それでも食い下がる高橋に、マネジャーは、劇場内に不審者がいなかったかどうか警備室に問い合わせてみると告げた。
そして翌日、警備室に呼ばれた高橋とマネジャーは、ステージの監視カメラの映像を見せられて驚く。誰もいない真っ暗なステージに、忽然と現われ、すぐにまた消える人影。それは紛れもなく、あの日、高橋が見たレインコートの女だった。
このエピソード、いまだに“レインコートの女の話”としてメンバーの間でたびたび語られているが、その謎については、判明していない。