芸能

竹脇無我さん「49才で死ぬ」との強迫観念にとらわれたことも

 俳優の竹脇無我さんが21日午後2時5分、小脳出血のため亡くなった。67才だった。糖尿病を患い、自分の死期が近いことを悟っていたのか、聖書を読みふけっていたという竹脇さん。こんな言葉を残していた。

「葬儀のあった教会は、竹脇さんのご両親やお兄さんも葬儀をしたところ。“最後はここで送ってくれ”と周囲にいっていたそうです。葬儀を24時間以内に行ったり、密葬形式にするのもすべてご本人の意向でした。きちんとご自分で始末をつけられていたんです」(芸能関係者)

 竹脇さんは、戦時中の1944年、疎開先の千葉・我孫子で生まれた。父親は“マダムキラー”といわれた名アナウンサーの竹脇昌作さん。竹脇さんは、1960年に俳優デビュー後、『岸辺のアルバム』(TBS系)や『だいこんの花』(テレビ朝日系)といったホームドラマに出演。森繁久彌さんの息子役を好演するなど、さわやかな二枚目俳優として一世を風靡した。『大岡越前』(TBS系)では、天下の名医・榊原伊織役を演じ、彼に憧れ医者になる人もいたという。

 しかし、プライベートでは決して幸せとはいえなかった。高校1年生のときに、父親の昌作さんが49才の若さで自殺。原因はノイローゼとみられている。あまりのショックに、竹脇さんは「自分も49才で死ぬのでは」と強迫観念にとらわれるようになってしまったという。

※女性セブン2011年9月8日号

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