世界で最も広く利用されている、FX(外国為替証拠金取引)のシステムトレード(以下、シストレ)で使うプラットフォームが『MT4』(メタトレーダー4)だ。そして、MT4を使ってFXの自動売買をするには、『EA』(エキスパートアドバイザー)と呼ばれるプログラムをMT4に組み込む必要がある。EAは世界中でさまざまなタイプが開発されており、トレーダー自らがプログラミングすることも可能だ。
組み入れるEAによって自動売買のパフォーマンスが大きく変わってくるため、シストレを使った自動売買には、EA選びが最重要ポイントになる。しかし、従来の視点で選んでいては大きな成果が上げられない――7月にリリースされたばかりのEA『燕』を開発した、トラヴィスコンサルティングの畠山一教氏は次のように語る。
「EAを選ぶときは、バックテストを参考にします。バックテストによって、そのEAが過去の相場でどれだけのパフォーマンスを上げることができたのかが分かります。その際、いままでのシステムトレーダーは、どうしても勝率を重視する傾向にありました。
しかし、9勝1敗でも勝率は9割となりますが、1回の負けで9回の勝ちの利益以上の損失を出す可能性もあります。そこで『燕』では現実的な「利益」にこだわり、PFと取引損益を最も重要な目的としております」
勝率とは、100回トレードすると何回のトレードがプラスになるのか、その割合を示す数値。一方、PFは、トレードによって生み出された利益率を示している。したがって、勝率が高くても1回あたりの利益が小さければ、勝率が低くても1回あたりの利益が大きいケースに比べて、PFは小さくなる、ということが起こる。そこで、これからのシステムトレーダーはPFと取引損益を重視すべき、というわけだが、『燕』が安定した利益をマークする秘密は何なのか?
「『燕』では、2通貨ペア4ストラテジー同時に稼働させ、トレンドフォローとカウンタートレードでポートフォリオ運用を行なっています。つまり、上手にリスクをコントロールしながら、最大の利益を追求するという、実際のトレーダーが行なう取引手法を採り入れています」(畠山氏)
『燕』で運用する通貨ペアは、「米ドル/円」と「ユーロ/円」。それぞれの取引において、トレンドフォローとカウンタートレードという2つの手法を行なうため、「2×2=4」のストラテジーが同時運用されるのだ。
また、トレンドフォローとカウンタートレードという、相反するトレードスタイルを同時に用いることで、リスクを最小限に抑えることも狙っている。つまり、シストレ自動売買のビギナーからヘビーユーザーまで、誰にでも使えるEAなのである。
EA無料ダウンロード詳しくはこちら
http://www.fx-kingdom.com/mp/09
パスワード:929121
※マネーポスト2011年9月号