パンプス1足7万~10万円と高額ながら、常に品薄状態が続いているほどの人気靴ブランド、 クリスチャン・ルブタン。特徴はなんといっても、ひと目でわかる真っ赤な靴底「レッド・ソール」だ。
「1992年にシャネルやディオールなどの靴のデザインを手がけたデザイナー、クリスチャン・ルブタン氏が立ち上げたブランドです。日本の芸能人にもファンが多く、君島十和子さん(45)だけでなく、浜崎あゆみさん(32)が香港で1日に30足買ったのは有名な話。梨花さん(38)は結婚式で履くために、わざわざパリ本店まで行って、オーダーメイドしました」(ファッション雑誌記者)
ほかにも平子理沙(40)、山田優(27)などもルブタン好きとして知られている。でも、そんなルブタンが、ある裁判で負けていたことはご存じだろうか?
今年の春夏コレクションでイヴ・サンローランが底の赤い靴を発表。それが「商標権侵害、不正競争、出所の虚偽」にあたるとして、ルブタン側が今年4月、ニューヨークで100万ドルの損害賠償を求める訴えを起こしていたのだ。
これに対し、8月10日に連邦地裁が下した判決は、ルブタン側の敗訴。「競合が同様の手法をとることを妨げることはできない」というのがその理由だった。
そもそもルブタンが「赤い靴底」を商標登録していたこと自体が驚きだが、今回の判決は、他のブランドも堂々と「赤い靴底」を販売できるお墨つきとなった。
「赤い靴底というだけで独占するのは無理だったということですね。実際には、ルブタンではない赤い靴底はすでに出回っていて、デパートやネットショップではよく見かけます。値段も1万円以下で安いので、手っ取り早く流行を取り入れるにはかなりお得。今回の裁判の結果を受けて、さらに赤い靴底が大発生することでしょう」(ファッションジャーナリスト)
※女性セブン2011年9月8日号