苦悶の表情を浮かべて日本武道館にたどり着き、大の字に倒れながら「最高でーす!!」と絶叫した御年70歳の徳光和夫。『24時間テレビ』(日本テレビ系)のクライマックスは瞬間最高視聴率36.4%を記録。途中徳さんの体調に配慮して、いくつかの場所に寄り道をしたというが、なんとマラソン中に牛丼を食べていたという情報があるのだ。
補給ポイントは、神奈川・座間市の「すき家」座間広野台店。店員はこう証言する。
「22時すぎに徳光さんが来店され、店の外の駐車場にパラソルを張って休憩していました。併走しているスタッフの方が、持ち帰り牛丼(並)を複数購入していかれました」
日テレの公式サイトによると、22時前の休憩で徳光はあんパンを2個完食している。その直後に牛丼とは、さすがは健啖家で知られる徳さん。ぜひともその味と感想を語ってもらおうと事務所に接触したが、あいにく担当者が不在だった。
とはいえ、マラソン中に牛丼を食べたら、胃がもたれそうな気が……。マラソンランナーの健康管理に詳しい、大阪体育大学の豊岡示朗・教授に聞いた。
「エネルギーの元となるグリコーゲン補給のために、あんパンのような炭水化物の摂取はいいと思います。しかし脂肪分の多い牛丼は、消化に時間がかかるため、腹を壊す可能性がある。私ならマラソン中の栄養補給としては勧めません(笑い)。ただ、走る速度が極端に遅く、運動量が少ない場合であれば、胃の負担はさほどないかもしれません」
日本テレビ編成局も「医師を中心に組織した徳光氏の体調を管理するチームがOKを出したのでは」との意見だった。
マラソン終了後の番組で「天ぷら、カツ丼など、トレーニング中は節制していたので、今はそれを食べたい」と語っていた徳さん。もしかしたら、走り終わるまで我慢できなかったのかな。
※週刊ポスト2011年9月9日号