8月7日午後、晴れ渡っていた空がふいに真っ黒な雲に覆われ、東日本の各地は突然激しい雷雨に襲われた。休日の親子連れなどでにぎわう主要駅の改札には人が溢れ、埼玉県横瀬町では1時間で103ミリの記録的短時間大雨情報が出された……。
“ゲリラ雷雨”は、大気の状態が不安定な時に、地上付近での局地的な過熱や地上風の収束などによって上昇気流が形成され、積乱雲が急発達することによって発生する。他社に先駆けてゲリラ雷雨の情報提供サービスを行なっているウェザーニューズの発表によると、昨年は大気の状態が安定していたため市街地での発生は少なかったが、今年は気圧配置が不安定で昨年比3割以上の増加。8月下旬にも再び増加する見通しとなっている。
「ゲリラ雷雨への対策は、高頻度で細分化測定された最新情報を得ることと、雲の色の急激な変化に注目すること。従来の気象観測では予測が困難でしたが、現在、当社では全国で8割以上の確率で、発生1時間前以内の情報提供を実現しています」(ウェザーニューズ広報・マーケティング)
※週刊ポスト2011年9月9日号