地震だけでなく、集中豪雨や台風による災害も増えるこの季節。今一度防災対策を見直す必要があるといえそうだ。そこで、本誌読者のサイトクラブ「セブンズクラブ」の会員250人に、防災に関するアンケートを実施した。
自宅であれば、避難セットなどを用意しておくことで、どうにか対策もできるかもしれないが、外出時はそうはいかない。世の人々はいったいどんな対策をしているのだろうか。以下は、アンケートで得られた回答の一部だ。
「勤め先から自宅までの帰宅経路を確認。帰れないときのために避難場所や給水できるコンビニなどの場所を覚えるようにした」(43才・会社員)
「会社に避難用のスニーカーを用意」(45才・パート)
「今回の震災で、外にいて情報が得られなくて困ったので、情報が早く取得できるよう、薄型の携帯ラジオを持ち歩いています」(38才・専門職)
「震災を機に、家族それぞれのハザードマップを作って持ち歩いています」(46才・主婦)
やはり、東日本大震災をきっかけに、何らかの防災グッズを持ち歩くようになったという人が多いようだ。減災・復興支援機構・理事長の木村拓郎さんはこう解説する。
「外出時の対策は、まず電車などの交通機関が麻痺した場合を考えて、避難場所や帰宅経路を把握しておく必要があります。勤務先の避難経路も把握しておきましょう。避難場所は、収容人数に限りがあるので、いくつか覚えておくとよいでしょう。
家族のことを考え、いち早く帰りたいと思っていても、余震が続いている間は無理して帰宅するのは危険。帰宅する場合は、裏道よりも瓦礫などが少ない大きな道路を選びましょう。また、外出時に持っていたいのが家族の写真です。避難所などで離ればなれになった家族を捜すときに役に立つほか、ひとりの寂しさを和らげる効果もあります」
※女性セブン2011年9月15日号