芸能界を引退した島田紳助(55)。その資産は土地だけでも総額約15億円ともいわれている。まさに“芸能界の不動産王”である紳助だが、蓄財に大きな力を発揮したのは、妻の由美子さん(54)だった。
紳助が、由美子さんに出会ったのは20才のときだった。自らが出演する『京都花月』の切符を道行く人に売っていたとき、1才年下の彼女と知り合った。夫妻を知る人はこう話す。
「もともと京都の子で、べっぴんさんで物静かな嫁はん。実家が喫茶店をやってて、彼女も学校卒業した後、店を手伝ってたんやないかな。商売人の家に育ったから、昔からしっかりした子やったで」
高額所得者番付に毎年登場する芸人の妻の身だったが、由美子さんは普段から質素で倹約家だった。
「あれだけ稼いではるんだから、もっといい服着てもええのに、ブランド志向がない。ホームパーティーでも、彼女の手料理が並んで、食べきれなかった料理は、みんなに“持って帰ってくださいね”っておみやげにしてくれたり、ほんとに気が利くんですわ」(別の夫妻を知る人)
ビールは決してケース買いせず、冷蔵庫にはいつも3本しか冷やしていない。寿司の出前でも、3人の娘たちは並で、トロは食べさせない。新幹線もグリーン車には乗せない。娘たちはピアノを習っていたが、そのピアノもリースだったという。
紳助がカネに執着していると思われているのは、彼が不動産投資を次々に行っているからという理由だけではない。本業以外に、寿司店やお好み焼き店など幅広くサイドビジネスを展開し、かつ成功させてきているからだろう。
しかしこれは、紳助いわく、「人間としての能力の高さを証明するため」。彼のなかでは、漫才で成功したのは、自分の能力が高いからだと思う自分と、たまたまツイていただけと思う自分が常に闘っている。その答えを出すために、他のビジネスで自分自身を試しているというのだ。
そしてそのバロメーターとして、紳助はカネに執着してきた。かつて紳助はこんなことを語っていた。
「そんなことをいったら嫁に怒られそうだが、カネは遊び道具といってもいい」
紳助はビジネスという遊びをしているというのだ。そしてそのためにカネが必要になる。
※女性セブン2011年9月15日号