いま巷では“モテ声”がブームだという。自分の声診断ができる診断ツールには多くのアクセスがあり、声優講座や話し方講座も各地で開かれている。
とくに現在、大ブームなのが、自分の声の“モテ度”を診断するサイト『モテ声診断VQチェッカー』(声総研)。今年5月に公開されて以来、着実にアクセス数を伸ばし、6月にリリースされたiPhone無料アプリ版と合わせて390万ものアクセスを記録している。
「この『モテ声診断VQチェッカー』では、魅力ある声に不可欠な五大要素を、それぞれ数値化して採点しているんです」――そう答えるのは、VQチェッカーの監修者である東京工芸大学助教の森山剛さん。
そのモテ声に不可欠な五大要素っていったい何なの?
「まずは『声の大きさ』。大前提として相手に届く声を出すことが重要です。当然といえば当然なのですが、案外これができていない人が多い」(森山さん)
確かに、小さな声でボソボソと話されたら聞き取りづらいよね!
「次に『話す速さ』相手に伝えるためには、程よいスピードで話し、理解してもらう必要があります。早口で話すと落ち着きがない印象を与え、聞いているほうを不安にさせてしまいます」(森山さん)
なるほど、落ち着いて話をしてくれる人のほうが信用できそう。
「3つ目は『声の聞き取りやすさ』。笑顔で、そしてお腹から声を出すことで、人の耳にとって聞き取りやすい周波数の声を出せるようになります。これが腹式呼吸が大事といわれる理由ですね」(森山さん)
お腹ね。最近脂がのってるから、いい声が出せそうな気がするわ!
「そして、『声の高さ』。男性であれば女性の高い声に、女性であれば男性の低い声にそれぞれ魅力を感じることがわかっています」(森山さん)
確かに電話だと、無意識に声が高くなっちゃうもんね。
「最後は『滑舌の良さ』です。サ行、タ行の子音をはっきり発音することで、声に清潔感を感じる『高周波成分』を多く含む音声が出ます。滑舌も爽やかな魅力を演出するには欠かせない要素なんです」(森山さん)
※女性セブン2011年9月15日号