暴力団との黒い交際を指摘され、芸能界を電撃引退した島田紳助(55)。芸能界では、“辞めないで”の声が多かったというが――
紳助が企画からかかわった『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)は、スザンヌ(24)などの“おバカ”タレントや、『羞恥心』といった人気グループをブレイクさせ、プロデューサーとしての才能も開花させた。
今回の引退にあたって、上地雄輔(32)のみ会見前日、“とうちゃん”である紳助の自宅で一緒に泣いたというが、他のヘキサゴンファミリーはその事実さえ知らされていなかった。報道を知って、一様に驚き、そして悲しみを口にした。
会見で紳助が告白したとおり、会見前に予め電話で話したのはダウンタウンの松本人志(47)のみだった。和田アキ子(61)にも電話をしたが、出てもらえなかったと明かした。テレビ局関係者は語る。
「正直ね、紳助さんのことを心から慕っていた人間がはたして何人いたのかなって疑問ですよ。確かにプロデュース力は長けてたと思いますよ。それに気に入った人は“紳助枠”にいれて、とことんかわいがって、自分の番組にもどんどん呼ぶ。でもね、少しでも気にいらないことがあった人に対しての態度はひどいものですよ」
これまですべてデータと計算で生きてきた紳助にとって、番組出演者も自分がコントロールできる相手でなければいけなかった。前出の竜介さんは、あるインタビューで「紳助はからむ相手のことはすべて調べ上げている」と語っていた。
こいつはいったい何を考えているのか、事細かにデータを取り、ノートにそういうことをびっしり書く。紳助はアドリブを許さないから、あらかじめ決められたように相手が動かないと、自分が対応できないから逆上する。そして結果が出ないと、相手を責める。自分はとことん努力をしているので、悪いのは自分ではない、という理屈だ。別のテレビ局関係者がこう証言する。
「番組に呼ばなくなるという話もありましたし、権力を使ったパワハラとも取られました。だからみんな彼を“好き”とか“慕っている”というよりは、芸能界で生きていくために彼を信頼しているような態度を見せるしかないんです」
※女性セブン2011年9月15日号