390万アクセスを記録する大人気のサイト『モテ声診断VQチェッカー』を運営している声総研の調査では、“モテ声”の男性有名人の1位は福山雅治(42)。また、外見の割に声の良さで得しているという“得声”の有名人の1位はケンドーコバヤシ(39)という結果となっている。一方、女性のモテ声1位は仲間由紀恵(31)。以下、真矢みき(47)、吉瀬美智子(36)と続く。
VQチェッカーの監修者である東京工芸大学助教の森山剛さんは「この調査で名前が挙がっている芸能人は、皆さん先ほど挙げた、基本の五大要素をきっちり押さえています。それに加えて今回名前が挙がった女性陣は、高音と低音の使い分けが非常にうまい。普段は落ち着いた低めの声なのに、何かの弾みで『キャッ』と高い声を出すので、男性はそのギャップに惹かれてしまうわけです」と解説する。
もともと落ち着いた声でもないし、驚いたときには「ぎゃあ~」と吠えてしまう四十路の本誌女性記者。モテ声にはほど遠い…と思っていたら、
「大丈夫です! 心がけやエクササイズ次第でモテ声になることだってできますよ!」と、励ましてくれたのは、日本音響研究所の鈴木松美所長。
「多くの人は、自分が出す声について、特に何かを意識したりせず、いいかげんに声を出すことが多いのです。外見だけでなく声にも気を使い、モテ声の五大要素を意識しながらしゃべってみたり、簡単なエクササイズをするだけで、魅力的な声に変身することができますよ」(鈴木さん)
ならば、と、歌手であり、ボイストレーナーとしても数多くのレッスンやセミナーを行う濱田真実さんに教えてもらうことにした。
「まず第一に、自分の声をよく聞くことが大切です。自分の声を好きになってよく知ると、声のコントロールもできるようになり、モテ声に大切な五大要素を押さえられるようになりますよ」(濱田さん)
そのためには、うまく声を出す体の使い方のトレーニングが必要になってくる。まずは正しい姿勢。背中が丸まっていると、肩が上がり首も前に出てしまうことで、声帯が圧迫され声が出にくくなってしまう。
「鎖骨を開くように胸を張り、あごを引いて首の後ろをすっと伸ばす。これが、声も出しやすく、かつ楽な姿勢です」(濱田さん)
続いて深い呼吸。前述の通り、口先だけの声と腹式での声では聞き取りやすさが違うのだが、その差は声を出すときに吐く息の量だそう。
「吐く息に声をのせる意識で発声できると良いですね」(濱田さん)
そして大事なのが、体をリラックスさせること。マッサージやストレッチで体の緊張をほぐせば、いい声に直結するという。
「脱力しながら声を出すのも効果的です」(濱田さん)
※女性セブン2011年9月15日号