各社の世論調査によると、野田佳彦新首相(54)の支持率は50~60%台と概ね高く、『新報道2001』(フジテレビ系)の調査では70.8%にまで達した。国民の期待は大きいようだが、だが、彼がガチガチの増税論者として有名なのを知っているだろうか。
先の民主党代表選挙でも、5人の候補者のなかでただひとり野田氏は10兆円前後とされる復興増税、そして消費税増税について前向きな発言を繰り返していた。政治評論家の板垣英憲氏の話。
「“財源なくして政策なし”というのが野田氏の口癖です。財務大臣の後任には、安住淳氏を起用しました。彼は、野田氏の考えに理解を示しており、増税への道筋ができたといっていいでしょう」
では、増税が行われるとすれば、いつごろからなのか。明治学院大学教授・川上和久氏はこうみる。
「9月中には復興増税案がとりまとめられる見込みです。復興増税は2012年度から実施されるでしょう」
つまり、来年4月から増税されるというわけだ。復興増税はおよそ10年間の期限付きといわれるが、一体、国民の負担はどのくらいになるのか。
「政府部内には、5%案と10%案があるようです。実現すれば、サラリーマンの場合、現在給料から天引きされている所得税が5~10%増えて、その分、手取り額が減ることになります」(全国紙記者)
その上、今年6月には、菅政権が「2010年代半ばまでに消費税率を段階的に10%まで引き上げる」方針を決めており、野田政権もこの方針を引き継ぐとみられている。
※女性セブン2011年9月22日号