9月1日、歌手・小林幸子(57)が皮膚の再生医療などを手がける「TESホールディングス」社長・林明男氏(49)との結婚を発表した。会見によると、ふたりが出会ったのは、2005年11月15日。倍賞千恵子(70)との食事会でだったという。しかし、ふたりを知る芸能関係者は首を傾げる。
「小林さんは2005年の春ごろから、友人たちにボーイフレンドといって林さんのことを紹介しているんです。出会ったのはもっと昔のことだと思うのですが…」
小林の会見での説明に違和感をもった人は少なくない。誰よりもその思いを強く抱いた人物――それは林氏の前妻・A子さん(46)だった。
現在、都内で息子と暮らしているA子さんを訪ねた。身長165cmほどの長身で、杉本彩似の女性だった。元夫と小林が結婚することは小林の会見で知ったというA子さん。その感想を聞くと、
「そうですね…、呆れました。うーん、どうなんですかね」
と苦笑いを浮かべた。林氏とA子さんが離婚届を提出したのは、2004年2月。そのいきさつについて、A子さんはこう語り始めた。
「離婚する前の年の12月初めころに、彼から突然離婚を切り出されました。当時、私は彼の会社に勤めていたので、上下関係がはっきりしていて…。彼は早く離婚しなければ、(慰謝料などの)条件がどんどん悪くなるという感じで、迫ってきました。本当にあのとき離婚したかったんでしょうね。結局、クリスマスイブに離婚届に判を押しました。子供のこともあったので実際に届けを出したのは、その後しばらくしてからです」
それからちょうど1年後、2005年2月に『週刊ポスト』が、小林が林氏をさだまさし(59)やコロッケ(51)に紹介したことを報じた。
「離婚してまだ1年も経たないときに、週刊誌の記者が“離婚の原因は小林幸子さんですよね?”とたずねてきました。私は“知らない”と答えたんです。記者のかたが帰ってからすぐに、彼に電話で確認しました。でも彼は“絶対に違う”といっていたので、私はその言葉を信じたんです。だから、会見をテレビで見たときに初めて“ああ事実だったのか”って思ったんです」
そう話すと目に涙を浮かべたA子さん。小林との交際を明かすこともせず、理由もなく離婚を迫られ、1年後、小林の件を問いただしても即座に否定。2度も騙された悔しさを思い出してのことだろうか。彼女が、林氏の口から小林の名前を初めて聞いたのは、まだ林氏と結婚していたときだった。
「彼から、誰かに紹介されて歌手の小林幸子さんと一緒に飲んだと聞きました。そのときはふたりがこんなことになるなんて想像もしなかったので、“(小林の)お化粧どうだった?”とか他愛もないことを聞いたりしてたので(苦笑)。だから私もまさかこんなことになるとは…」
現在、高校生の長男とふたり暮らしのA子さん。子供のためにも、「あの人たちとは同じ土俵に立ちたくない」と話す。決して林氏や小林と争うつもりはないというのだ。しかし、A子さんがどうしても納得できないのが、会見での小林の発言だったという。
「2005年の11月15日に知り合って、2週間後にプロポーズというのは違うと思います。私たちが離婚したのは、2003年ごろのことで、私が彼から小林さんのことを聞いたのは、結婚していたときのことでしたから。あのとき、畳み込むように離婚を迫られた理由はこれだとやっとわかりました。(小林と林氏は)自分たちのことしか考えていないと思います。私もいいたいことはあります…。でも、私の感情ではなく息子のことを第一に考えたいです」(A子さん)
A子さんにとっては、衝撃だった小林の結婚会見。出会った日にちをごまかされ、結局彼女はふたりに3度も騙されたことになる。
※女性セブン2011年9月22日号