アンドレ・キャラビ氏は、1927年フランス生まれの84歳。同国ペンクラブの会員だ。日本では『目からウロコのヨーロッパ』などの著書がある。日本在住40年以上の親日家だが、どうも最近、このニッポンで目に余る出来事が多い。マナー、お金、日本語、女性、子供……。そのキャラビ氏が、いまの日本人に向けて、箴言集で発する痛烈な「キャラビズム」。さて、あなたはどう受け止めるか? 第2回は、「電車」編である。
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・Madame avez-vous pris un billet pour le sac posé à vos côtés!
おばちゃん、脇の荷物の切符も買ったのかな!
・Ce que l’on voit dans les transports en commun n’est pas nécessairement un échantillon de la culture d’un pays..heureusement !
電車の中の状況は、必ずしもその国の文化の見本ではない……幸いなことに!
・Dans les trains,sur les paneaux indicateurs interdisant l’usage du portable,on emploi le mot anglais“OFF”,c‘est peutêtre la raison pour laquelle personne n’y fait attention!
優先席に携帯電話禁止の絵が張ってあるが、英語で“OFF”とあるから、皆、見落しているのかな!