9月2日午前11時過ぎ、9か月ぶりにペ・ヨンジュン(39)が来日した。羽田空港に出向いたファンは2500人。
その2日後の9月4日は、今回の来日の大きな目的でもあるドラマ『ドリームハイ』のイベント(埼玉スーパーアリーナ)に出演したヨン様。ドラマ出演者として2PMのテギョン(22)とウヨン(22)も登場するとあって、会場には若い女性ファンも駆けつけると思いきや、9割以上がヨン様ファンだった。
中には、花柄のワンピースに、お気に入りのヨン様の顔写真をパッチワークのように何枚も縫いつけているおばさまなど、ヨン様ファンはありったけの自分の思いをそれぞれに表現していた。
ヨン様ブームの前から彼の魅力に注目してきた韓流ナビゲーターの田代親世さんも会場にいた。
「ペ・ヨンジュンさんに対する掛け声がとにかくすごくて、みんな彼に会いたい一心で埼玉まで来たということが手にとるようにわかりました。小ぶりのスーツケースを持って、地方から来ているおばさまがたも多かったです」
久々のヨン様は、すっきりしたショートヘアに、トレードマークの眼鏡をかけて初来日のときのような紺のスーツ姿での登場だった。そして、しばらく来日の機会もなかったことから公の席では控えていた日本語でのトークも解禁した。
「家族のみなさん。ペ・ヨンジュンです。お会いできてうれしいです。日本のみなさまのことを心配していました」
そんな言葉に、ファンの胸はほっこりして、たくさんの笑顔がこぼれた。
「正直ね、ヨン様は演技もトークもいまいちかもしれないんです。それになかなか作品にも出演しない。ファンにとってはちっともいいことはないんです。でも、ヨン様が、“家族”って声をかけてくれて、“心配だった”っていってくれて、もうそれだけで全部許しちゃう。距離は縮まらないんだけど、その変わらない距離感も妙に心地いいんです」(出席した40代ファン)
そのなんともいえぬ距離感について、前出の田代さんは、こう分析する。
「多くの日本人女性にとって、ペ・ヨンジュンさんは初恋の相手。何年も会っていなかったとしても、また現れると、ふっとそのときに心をもっていかれる。そのときの輝きとか、空気感とか、感動を伴って、変わらずそこにいるんですよ。初恋ってそういうものでしょ?」(前出・田代さん)
海外ドラマ&映画ライターの村上淳子さんが、ヨン様ファンについてこう指摘する。
「ファンのヨン様への思いはいまも昔もまったく変わらないんです。最近はヨン様を好きでいながら、ドラマやK-POPで見つけた若手をかっこいいと思ったり、好きになったりもするんですが、ヨン様への思いは一途で、別格なんですね」
※女性セブン2011年9月22日号