京都の病院で発生した看護助手による入院患者の爪はがし事件。あなたの街の病院でもこういったトラブルが起きているかもしれない。その場合、やはり、病院トラブルの最悪の相手は医師だろう。
患者にとって病気は非日常であり、不安なことだが、多くの医師にとってはそうではない。日常的に病気や死に接しているせいか、デリカシーに欠ける言動をされた経験は誰にでもある。そして、それがときとして患者にとんでもない恐怖を与えることもある。
東京都の男子大学生・A男さん(21)は、信じられない“医療放棄”の現場に出合ったことがあるという。
「居酒屋でアルバイトしていたときに、同僚が大根を刻んでいて、過って自分の人差し指の先から3ミリほどのところを包丁で切ってしまったんです。
爪もぱっくりと切って、指の腹が皮一枚でつながっている状態。ボタッボタッと流れ落ちる血の量にみんなパニックになりました」(A男さん)
かろうじてつながっている指先をタオルでくるみ、救急車で病院へ。
「ようやくたどり着き、同僚が『せ、先生…指が…』と見せると、年配の白髪の外科医は眉間にしわを寄せ、『これ、ダメだね』といったかと思ったら、麻酔もせずぷちっともぎとり、ゴミ箱へポイッと捨てたんですよ。そしてにっこりと笑いかけ『ちょっと短くなるけど大丈夫、大丈夫』といって処置を始めたんです」
※女性セブン2011年9月22日号