9月の就活はインターンシップや学生イベントが花盛り。でもそこには就活だけでない、もうひとつの「花盛り」もあるようで。人材コンサルタントで作家の常見陽平氏が、「リクラブ」について語る。
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皆さんは「リクラブ」という言葉をご存知ですか? リクルートラブ、つまり就活をキッカケに始まる恋愛のことです。実は就活は、インターンシップに会社説明会、選考と、異性と出会う機会が多数なのですね。
これらのイベントを覗いてみると、名刺交換や赤外線通信で、連絡先を交換する様子をよく見かけます。最近では、ソーシャルメディアのアカウントを交換するということが多いですかね。中には就活ナンパと言って、就活関連のイベントで異性に声をかける人も。
就活中は精神的にも不安定で、何か支えになる人を求めるということもあるのでしょうか。選考で一緒だった人は、その人がかっこよく発言する姿を見ることができるのもポイントですね。また、同じ大学以外の仲間と知り合えるというのもポイントですね。特に、周りは男子だらけという理系の学部に通う学生、周りは女子だらけという女子大に通う学生には、魅力的な出会いの場となりそうですね。
広告代理店に勤めるある男性は、テレビ局の選考で、隣にいる女性から消しゴムを借りたことがキッカケで交際開始。見事にゴールイン。今ではお子さんもいらっしゃいます。
学生同士の出会いだけではありません。インターンシップ中に教育担当の社員に交際を迫られた女子学生も。あるメーカーでは、当時内定者だった男性と人事担当者の女性が交際。その後、結婚なんていうこともあったそうです。
まさに、人生のパートナーを採用、というわけですな。いや、職権乱用とも言えるわけで、もし内定をちらつかせてアプローチする人がいたとしたならば、もっと怒った方がいいです。人事部長も採用担当者やリクルーターがそんなことをしていないか、監視するべきです。
ややリクラブとはズレますが、内定者懇親会というのも恋愛のキッカケになりますねぇ。就活が終わり、ほっとした状態ですし、内定者同士で集まって飲む機会は多数ですからね。気付けば、入社前から社内恋愛の予行練習というわけです。
一方、就活で終わる愛もあります。よくあるのは、女子学生が男子学生に三行半というパターンです。女子の方が就活に一生懸命だという声は昔からあるわけですが・・・。就活に取り組んでいるうちに、今までの彼氏のことが急にだらしなく感じたり、「こいつ、大丈夫か?」と思ったりするわけですね。
芸能人の離婚理由じゃないですが「価値観の違い」が明らかになっていくわけです。どちらかが精神的に不安定になって、支え切れないなんてことも。
昔、人事担当者をしていた頃、人事担当パネルディスカッションなるイベントに出た際、大手メーカーの人事が「就活と恋愛は一緒です。ガハハ」と言っていて、「こいつ、中年どころか高齢者なのに、恋愛かよ。けっ!」と思い、その方の濡れ場を想像し悶絶したわけですが、就活中の恋愛も色々あるというわけです。いやはや。