いま大人気の“ジュレ”調味料はポン酢が主流。調味料で味をつけた液体にゼラチンなどを加えたやわらかめのゼリーのような形状で、素材に“かける”のではなく“のっける”感覚で楽しめるのが人気の秘密。
今年2月15日に看板商品の『昆布ぽん酢』をジュレ化した『昆布ぽん酢ジュレ』を発売したヤマサ醤油によると、商品は想像を超えた売り上げになっているという。
「想定していた売り上げをふたケタ上回り、一時期は生産が追いつかないほどでした。震災後、いったんは販売を休止しましたが、7月に再開。発売当初を上回る勢いです」(ヤマサ醤油宣伝広報室)
ジュレ化することでポン酢の利用方法がグッと広がった。
「揚げ物にかけても水っぽくならず、揚げたてのサクサクした食感のまま食べられます。また手巻き寿司やちらし寿司にトッピングするのもおすすめ。見た目もキラキラしてかわいいし、ポン酢の酸味でひと味違うお寿司が楽しめます」(ヤマサ醤油同)
冷ややっこや刺し身などのいつものメニューもおしゃれに早変わり。
「お刺し身にのせればたちまちカルパッチョに。見た目も豪華になるので、おもてなしの一品に」(ミツカンPR担当者)
ツイッターの公式アカウント(@nokkete)もあるハウス食品では、こんなつぶやきに驚いたという。
「なんと、バニラアイスクリームにかけたらおいしかったというかたがいらっしゃいました。ほかにも、たこ焼きや納豆、餃子などで試したかたもいます。豚しゃぶなどさっぱり食べられるものとの組み合わせもいいですし、いろいろな素材にからみやすいので、みなさん、新しい組み合わせを考えてくださっているみたいです。お皿にこぼれることもないのでムダなく使えるという利点も」(ハウス食品広報・IR室)
さらには“口の中で香りが広がる”というジュレの特性を生かし、日清食品からはジュレとからめる即席カップ麺(うどんとパスタ)も登場するなど、ジュレタイプ調味料が広がりを見せている。
※女性セブン2011年9月22日号