20代だったバブル期にハイレグ・ボディコンで一世を風靡し、その後10年に及ぶ仕事のない“潜伏期”を経て、40代で再ブレイクを果たした岡本夏生さん(46)。かたやブランド品買い漁りにホスト通い、美容整形と己の欲望を極め、最近は女性ホルモン補充療法を開始した中村うさぎさん(53)。R40女性の熱い支持を受けるふたりに、40代、50代の女性の体、心、人生について語ってもらった。
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ふたりの“ガールズトーク”は、都内ホテルのスイートルームにて、深夜12時すぎから始まった。
うさぎ:40代になって、体に何か変化はあった?
岡本:まあ、ひと言でいえば、生理があがりそう(笑い)。
うさぎ:あがりそうなの?
岡本:うん。もともと出血が少ないんだけど、40代になってからさらに減ったわね。“あれっ、そういえば今月生理がきてないんじゃない?”って忘れちゃうぐらいの感覚になってきた。
うさぎ:私は49才であがったの。だけど、どういうわけか、閉経についてはみんなが語らないよね。私は自分が閉経したときに、それを書いたりしゃべったりしてたら、けっこう周りにどん引きされた。でも“え~っ、なんで~?”って疑問に思って。だって始まったらいつかは終わるじゃん。
岡本:そう。生まれたら、いつかは死ぬのと同じでね。
日本人女性の平均閉経年齢は約50.5才で、多くの女性が45~55才の間に閉経する。
うさぎ:初潮の話は普通にするくせに、閉経の話になると隠そうとする。すごい不思議だったのよ。
岡本:芸能界の先輩とか人生の先輩からも、誰ひとりとして「私は何才で閉経したわよ」っていう話を聞いたことがない。この人が何才で閉経したなんていうのも、誰ひとりわからない。「49才で閉経した」とかスパーンっていう人って、地球上でうさぎさんしか見たことないわ!
うさぎ:そんな、地球上でって(笑い)。母娘の間でも、初潮のときはナプキンの使い方とかいろいろ教えたりするけど、更年期障害とか閉経の話とかって、娘にも何もいわないんだよ。閉経がくると体も不調になるよとか、教えてくれりゃいいのにさ。
※女性セブン2011年9月29日・10月6日号