元横綱・朝青龍から「殴られた男」、暴走族「関東連合」の元リーダー・川名毅・容疑者(40)が、今度は六本木のクラブで男性客を「殴って」逮捕された。
この逮捕劇の裏には、警察当局の大きな狙いがあるという。10月1日に東京都で暴力団排除条例が施行された後に、関東連合OBを「反社会的勢力」に認定し、徹底的に取り締まるための布石だというのだ。捜査関係者はこう意気込む。
「関東連合は暴力団ではないので、暴対法の規制を受けない。しかし、市川海老蔵を殴って逮捕された男が所属していたなど、芸能界の大きなトラブルにはいつも名前が上がり、好き勝手を繰り返してきた。暴力団との関係も囁かれている。
新条例では、暴力団組員との交際が繰り返して発覚すれば、協力者や周辺者と認定して、名前を公表するなど“制裁”を加えることができる。関東連合のOB連中にも社会的責任を取らせなければならない」
今回の川名容疑者の逮捕は、その前哨戦という位置付けのようだ。紳助問題をきっかけにした芸能界へのメスと同時に、これまでグレーゾーンとなっていた暴力団の「親密者」たちへの取り締まりに、警察はついに本気を見せ始めた。
※週刊ポスト2011年9月30日号