新人ママにとって、手探りしながら格闘しながらの子育て。そこへ姑からやり方を非難されては思わずムキになってしまうもの。姑を見返すべく、幼児をケアしたつもりが、大ボケぶりを発揮。あやうくわが子の足を凍傷にしてしまうところだったA子さん(28)の例を紹介しよう。まだ嫁と姑が同居することも多かったバブル時代のトラブルをいま、ここで振り返ってみよう。(女性セブン1988年11月17日号より)
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「この子、足が冷たくてかわいそうよ」と、姑に非難がましい口調でいわれたA子さん。
“よし、それならば!”と、人気赤ちゃんブランドのかわいい靴下を買いそろえ、生後8か月の娘に、1か月間ずっと靴下をはかせ続けた。
「これなら、文句ないでしょ!」と得意だったが、汗っかきの幼児の足にずっと靴下をはかせ続けたため、汗で靴下がしめってしまい、寒い日にはかえって足が冷えて、しもやけになってしまった。
「赤ちゃんの足がしもやけになるなんていままで見たこともないけど、いったいどうしたんですか? これ、もうちょっとで凍傷にかかるところでしたよ」と医師からしかられたが、さすがに自分の大ボケぶりは告白できず、
「お姑さんが子守りするとき、寒い風にあてすぎたんでしょうね」なんていって、きっちり仇をとったつもりだが、医師は妙な笑顔を浮かべていた。