子育てについての珍報告は数多くあり、最近は「DQN母」なんてことばも……。だが、1980年代にはなんと、赤ちゃんのおへそにチューインガムを詰めてしまったお母さんも。きれい好きが、間違った方向に転じてしまったB子さん(26)の言い分を聞いてみよう。(女性セブン1988年11月17日号より)
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きれい好きのB子さん(26才)は、赤ちゃんのおへそのゴマが気になってならなかった。指でつまみ出すのはちょっと危ない感じだし、なにかいい手はないものか、と思案していたとき、粘着テープをころがしてごみを取るクリーナーを見て、名案を思いついた。
そうだ、やわらかくかんだチューインガムを、赤ちゃんのおへそにくっつけたら、ペタッとゴマが取れるにちがいない!
さっそく、B子さんはチューインガムをクチャクチャとかんで、赤ちゃんのおへそにくっつけ、バンソウコウで固定した。数日たって、バンソウコウをひっぺがしたら、アリャリャ!
チューインガムの半分はおへそに密着して固くなり、中に残ってしまった。それを無理に取ろうとすると、おへそが傷つきそうで怖くなり、B子さんは急いで病院へ出かけた。
「この大きな黒いものはなんですか?」と、医者もびっくり。
「それがその、チューインガムなんです……」