21年間続けてきた国民的ホームドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)が、この9月29日で遂に最終回を迎える。キャスト交替などの番組存続の危機を乗り越え、第10シリーズまでたどり着いた『渡鬼』。出演した役者はのべ100人を超え、平均視聴率は21.4%(第9シリーズまで)を記録した。
そんなご長寿ドラマの最終回へ向けての脚本家・橋田壽賀子さん(86)とプロデューサー石井ふく子さん(85)の会談は難航を極めた。10日に1度、石井さんは橋田さんが住む熱海まで自分の足で原稿をとりに行くが、その石井さんに橋田さんがいったという。
「“眞(しん・演者=えなりかずき)は結婚させない”っていうんです。私はどうしても結婚させたかった。だから“させないわけにはいかないから、今回だけは私の提案をのんで”と頼みました。すると橋田さんが、“じゃあ、誰と結婚させるのよ!?”って。“それは作家のあなたにお任せします”とお返事しましたが(笑い)。
ドラマと共に成長した眞だからこそ、橋田さんの思い入れも強いのか、眞の結婚が気に入らなかったみたいです。母役のピン子さんも、わが息子に嫁をとらせたくないという姑心なのか、収録中もなぜか機嫌が悪くて(笑い)」
※女性セブン2011年9月29日・10月6日号