iPhoneに代表されるスマートフォン(スマホ)では様々な種類のアプリを使うことができる。「出会い系アプリ」なるものも何種類も登場しているのだが、これによって不倫事情が大きく変わってきている。
数ある出会い系アプリのなかで最も流行っているのが、「カカオトーク」というもの。韓国発の人気アプリで、ユーザー数は全世界で2200万人。アプリは無料でダウンロードでき、チャット(会話)のやり取りができる。
電話番号の登録で特定のIDが与えられ、本来は知人同士でIDを交換してチャットを楽しむのだが、インターネット上にはID交換のための掲示板が数多く立ち上がっており、全く知らない人とID交換をすることができるようになっている。そこには、「37才、主婦です♪ヨロシクお願いします」「32歳の既婚者♂です。誰か仲良くしてください」と不倫の匂い漂う書き込みがズラリ。
利用している36歳主婦の話。「暇だから何気なく始めたんだけど、いつの間にか夢中になっていた。チャットでやり取りしているうちに一度会おうという話になって、気がついたら不倫。アプリをしているだけで、お金もかかってないし、旦那はスマホも持ってないから絶対にバレない。罪悪感もありません」
38歳OLはこう語る。「これが出会い系だとは全く思わない。普通に仲の良い友達ができて気が合うなと思ったら付き合っていた感じ」
不倫事情に詳しい作家の酒井あゆみ氏は次のように語る。「怪しげな広告がちりばめられた出会い系サイトとは違って、スマートフォンのアプリだと、背徳感というか、いけないことをしているという感覚が薄くなる。出会い系に対するハードルが一気に下がっていますね。相手もスマートフォンを使っているということでなんとなく安心できたりもするんです」
男にとっても、スマホの出会い系アプリは、無料でサクラ(業者などが仕込んだ女性)もいないことから、利用者が激増しているんだとか。
妻がスマホを使い始めたら、一応、アプリのご確認を!
※週刊ポスト2011年9月30日号