日本一の歓楽街で家庭内暴力や虐待、ひきこもり、刑務所出所者の再起などの相談に応じていたNPO法人『新宿歌舞伎町駆け込み寺』が、9月1日から新しく『日本駆け込み寺』に生まれ変わった。
この「寺」の代表は、在日韓国人として生まれ、中学卒業後に28種の職業を渡り歩き、10社余りを起業した経験のある玄秀盛氏。2002年にNPOを立ち上げて以来、約2万件弱の相談を受けてきた。その活動に共鳴した日本財団が協力する形で今回の一般社団法人立ち上げに至った。
全国各地から相談者が歌舞伎町に訪れていたため、来年度中に札幌・すすきの、名古屋・栄、福岡・中洲など6候補地から2か所を選び、仙台の国分町と合わせて3か所の歓楽街で寺を開いて無料相談に応じる予定だ。
家族の絆が綻びをみせる現代社会において、貴重な相談先である。
※週刊ポスト2011年9月30日号