「性器いじり」という癖は親を悩ませる。インターネット上の「やめられない癖」のアンケートでも、「爪を噛む」「身体の匂いを嗅ぐ」「鼻くそをほじる(食べる)」などとともに上位に「股間を触わる」が入っている。
幼児から児童期に見られる性器いじりには性的な意味はなく、身体部分への興味と考えられている。注意の仕方としては、目撃した時に慌てずに声をかけて間接的にやめさせるようにするのがいいという。
奈良県立医科大学・飯田順三教授は子供が「性器いじり」をする理由をこう説明する。
「習慣的に身体各部をいじる習癖異常は、子供が何らかの心理的葛藤を抱えて情緒不安定になっているという要因が従来から考えられてきましたが、最近では、子供自身の体質的要因も考慮されています。神経質で怒りっぽく、頑固な場合に習癖異常を形成しやすいようです。そして、その子供の気質と養育者の子育てのあり方の相互作用が関連しています」
※週刊ポスト2011年9月30日号