男たるもの、妻にはいえない、墓場まで持って行くべき秘密や嘘の10や20はあるものです。大きな声ではいえないけれど、齢60を超えた今だからこそ語れる色懺悔。73歳の落語家の月亭可朝が告白する。
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色懺悔といえば、2008年に50代の女に繰り返し復縁を迫る電話をかけてストーカー規制法違反で大阪府警に逮捕された件。この事件の真相を話しますわ。
その女とは7年間付き合ってたんやけど、ワシにも女房がいて、相手にも亭主がいるW不倫というヤツや。ところがその女がワシとは違う男と不倫して外泊したと聞いて、怒鳴ってやった。反省した様子もないし、そのうち電話に出なくなったから何回もかけたら女が怖がって警察に逃げ込んだもんやから逮捕された。
ここからが後日談なんやけど、実は罰金を支払って警察を出た2日後、街でバッタリ女と会った。その足で一緒に飲みに行って、女の家に泊まり、その後も1年間付き合ったんや。刑事さんに「ヨリを戻しましたで。逮捕して後悔してるやろ」と挨拶に行ったら、苦笑いしてましたわ。
※週刊ポスト2011年9月30日号