不老長寿はおとぎ話の話だと思われていたが、最近では長寿に関する研究が進んでいるが、最近注目されているのがローヤルゼリーだ。昔から健康によい食品として知られてはいたが、ローヤルゼリーに含まれる「デセン酸」に寿命を延ばす効果があるとして、注目されている。
8月、東京都健康長寿医療センター研究所と健康食品メーカー・アピなどが発表したもので、同センターの研究員である本田修二さんは「線虫にデセン酸を与えたところ、寿命が最長で12%程度延びた」と話す。
デセン酸とは、脂肪酸の一種でローヤルゼリーだけにはいっている物質で、ローヤルゼリー公正取引協議会の指標成分とされている。
「デセン酸を含むローヤルゼリーはみつばちがつくり出す物質です。普通のみつばちは数か月の命ですが、ローヤルゼリーを食べ続けることができる女王蜂は何年も生きて卵を産み続けるので、ローヤルゼリーに寿命を延ばす物質があるのではないかと考えました」(本田さん)
線虫の実験で寿命を延ばす効果が確認されたが、デセン酸のはっきりとした効能やどうして寿命を延ばすことができるのかというメカニズム、人間への効果についてはまだ研究中だという。
※女性セブン2011年9月29日・10月6日号