当サイトでは時に「バカ夫」を紹介するが、今度は逆に「大ボケ母」を紹介しよう。時代は1980年代。2才の子どもの口内炎治療のために、口の中にたばこの煙を吹き込むというトンデモ母がいた。今では考えられないような例だが、夫も呆れ返りながら妻のドが過ぎる天然ぶりを明かしていた。(女性セブン1988年12月1日号より)
* * *
「バカな女は多いけど、うちのはまた飛びきりのバカで……」
トラック運転手のKさん(29)は、口は悪いが気はやさしいほうだが、そのKさんもあきれかえったという話だ。ある休日、テレビの前で寝ころがっていたら、隣室で、2才の長女の泣き声がする。
「どうしたんだ?」とのぞいてみると、妻のE子さん(22)が、たばこをふかしては、その煙を娘の口に吹き込んでいた。
「なにやってるんだ?」というと、「この子、口内炎ができてるの。近所の奥さんから聞いたんだけど、口内炎ができたら、たばこを口にふくんで治す人がいるって。だから、煙を吹き込んでやってるの」
「そんなバカな。やめろ!」
といっているうちに、煙攻めにされた娘は、せきこみながら気を失ってしまった。
「そのうち、娘を殺すようなヘマをしやしないかと、もう心配で……」とKさんは嘆くばかりだった。