昨年ブログを始めて、『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演したのをきっかけに再ブレイクした岡本夏生さん(46)。かたやブランド品買い漁りにホスト通い、美容整形と己の欲望を極め、最近は女性ホルモン補充療法を開始した中村うさぎさん(53)。そんなふたりが「老い」、そして「死」について語り合う。
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最ブレイク以来、バラエティー番組や雑誌からの出演依頼が殺到している状態の岡本さん。突然激しい腹痛に襲われるなど、体に変調をきたすこともあったという。
岡本:疲れのツケで、体は悲鳴をあげてたんだよね。自分は元気にしているつもりでも、体は正直だよ。
うさぎ:そうだね。自分ではまだ30代のつもりでも…。私の場合、夜遊びしたりとか、いい年してそんな生活をしてるから、自分の年をうっかり忘れちゃって。それでちょっとくらい無理しても大丈夫だろうなんて思ってたら、来るよね。
岡本:ハイレグとかボディコンとか着てると、お尻が冷えるじゃん。冷えは女性の大敵だから、ある意味、無茶ぶりのかっこうなわけよ。だから最近はハイレグ・ボディコンの仕事に関しては、ギャランティーを上げてるの。46才の人がこの格好をするのには相当無理をして、体を痛めつけてるわけだから。前は安いギャラで全部受けてたけど、自分の体を守るために本数を減らしたわけ。
うさぎ:46才でボディコンってすごいことだよね。よくおしゃれをしなくなったらおばさんになるっていうけど、確かにおしゃれには体力が必要。高いヒールや体を締めつける服って年をとると確かにしんどくなるもん。私は50代にはいってから、すごくヒール靴がきつくなってきた。でも自分が“もういいや”って思えるまでは、ギリギリまで突っ張っていたいと思ってる。
岡本:体力が落ちると、確かにいろいろ考えちゃう。私なんか、いまはもう死ぬ準備にはいってますよ。人生の折り返し地点にきて、いつこの帰り道に死ぬかわからないと思ってるの。事故も病気も含めて。だから遺書をかかなきゃいけないのよ。
この時計は誰にあげるとか、このバッグは誰とか。ものが多いからゴミ屋敷の荷物、遺品整理も大変だろうし、そういうことを全部決めておかないと。46から50までは完全に死ぬ準備です。人間の死というものは、ある日突然、予告なく誰にでも訪れる出来事だからね。
※女性セブン2011年9月29日・10月6日号